2026.09.22 コラム

【コラム】スポンサー契約の更新率を上げる「年間レポート」の作り方

大会運営スタッフが書類を確認しながら打ち合わせる様子

契約を取ることより、続けてもらうことのほうが難しい

スポンサー営業の成果は、新規獲得社数で語られがちです。しかしクラブの財務を安定させるのは、翌年も続けてくれる企業の数です。

新規1社を獲得するのにかかる労力を10とすると、既存1社に継続いただく労力は2〜3です。それにもかかわらず、多くのクラブが更新のための取り組みをしていません。

更新率を左右する最大の要素は、年間レポートです。この記事では、実際に更新率を押し上げたレポートの作り方を、そのまま真似できる形で解説します。


なぜレポートが更新率を決めるのか

協賛を決めた企業の担当者は、社内に対して「この支出には意味があった」と説明する責任を負っています。

年度末、予算を見直す会議で「この協賛、効果あるの?」と聞かれたとき、担当者の手元に資料がなければ、その協賛は削られます。担当者があなたのクラブを嫌いになったわけではありません。守るための材料がなかっただけです。

レポートとは、担当者が社内であなたのクラブを守るための武器です。


年間レポートに入れるべき6つの項目

1. 実施実績のサマリー(1ページ目)

最初のページは、数字だけで完結させます。

  • 年間試合数:◯試合(うちホーム◯試合)
  • 延べ来場者数:◯名
  • SNS投稿での掲出回数:◯回
  • 年間総インプレッション:◯万

このページだけを稟議書に貼れる形にしておくのが理想です。

2. 露出データの詳細

  • SNS:投稿数、リーチ、インプレッション、エンゲージメント率(月別推移)
  • 会場:試合ごとの来場者数
  • 配信:視聴回数、平均視聴時間
  • メディア:掲載された媒体名と日付の一覧

数字は月別の推移で見せてください。単年の合計より、伸びていることが伝わるほうが効果的です。

3. 掲出の実施証跡(写真)

意外にも、これが最も喜ばれます。

  • ユニフォームにロゴが入った試合写真
  • 会場バナーが写り込んだ観客席の写真
  • 配信画面のキャプチャ
  • 選手が企業を訪問したときの写真

企業はこれを社内報や採用サイトに使います。使いやすい解像度で、まとめて提供してください。

4. 実施した施策の振り返り

スポンサーデー、社員招待、選手の企業訪問など、実施した企画の内容と結果を記載します。参加人数、当日の様子、参加者の声を添えます。

5. 認知度調査の結果(できれば)

来場者アンケートで「この企業を知っていますか」を聞くだけで、強力なデータになります。「昨年32% → 今年51%」という数字が出せれば、それだけで更新の議論は終わります。アンケートは、紙1枚とQRコードで実施できます。

6. 次年度に向けた提案

レポートの最後は、報告ではなく提案で締めます。

  • 今年うまくいかなかった点と、その改善案
  • 来年度に追加できる施策の提案
  • プランのアップグレード提案(根拠となる数字とセットで)

更新の話は、契約満了の直前ではなく、レポートの中で始めます。


レポート運用の実務ポイント

ポイント1:年1回ではなく、四半期ごとに出す
年1回だと、企業側は1年間「何も届かない」状態で過ごします。A4で1〜2枚の簡易版を四半期ごとに送るだけで、関係の温度がまったく変わります。

ポイント2:凝らない。約束した日に届けることが最優先
デザインに時間をかけて遅れるより、簡素でも期日通りに届くほうが信頼されます。

ポイント3:データは日々ためる
年度末にまとめて集計しようとすると、必ず破綻します。試合ごとの来場者数とSNSの数字は、その日のうちにスプレッドシートに1行入れるだけで十分です。

ポイント4:手渡しできる機会をつくる
メール添付で送るより、訪問して手渡ししながら説明するほうが、更新率は明確に上がります。


レポート作成も、代行できます

「重要なのはわかるが、そこまで手が回らない」——これが多くのクラブの本音だと思います。

日本アイケンスポーツハブでは、契約獲得後のフォローアップまでを一貫して担当します。月次・四半期レポートの作成と提出代行、SNS・メディア露出データの定期集計、スポンサー企業とのコミュニケーション窓口、次年度契約に向けた改善提案まで。

スポンサー獲得は「ゴール」ではなく「スタート」です。まずは30分の無料相談から。


【執筆】株式会社日本アイケン スポーツハブ事業部